くりえ鮨: 【広告界のウソ?ホント?!】 Zの法則は本当か?ヒトの視線をカガクする!

2015年10月23日

【広告界のウソ?ホント?!】
Zの法則は本当か?ヒトの視線をカガクする!

広告業界でデザインに携わったことのある人であれば、
一度は聞いたことがあるであろう「Zの法則」。

これは、チラシなどのデザインでまことしやかに、
それはもう昔々から言い伝えられている定説で、
「紙面(誌面)上でヒトの視線はZ字に動くから、
大事なことはZのライン上に配するべし!」というもの。

















でもそれってホント?
誰が調べたの??
いつの時代の話???

Creative&Scienceとして信じるべきは、言い伝えより科学!
ということで、ヒトの視線を予測できる最先端システムを使って、
とある画像を専門家に分析してもらいました。

使用するシステムは、なんと軍事用に開発された技術を応用しており、
本来特殊な装置と高額な費用な必要となるアイトラッキング実験の結果を、
80%~90%の精度で予測可能なものだとか。

そして今回、視線予測分析をしてもらうデザイン?!はこちら。
ヒトの視線がレイアウトや色使い、コピー、使用している画像などに
左右されるであろうことは容易に予測できるため、極力それらを排した
1枚を用意しました。




















・・・魚へん漢字集です。

「Zの法則」にのっとり、我々くりえ鮨にとって何より大切な言葉、
“鮨”をZのライン上に配してみました。

定説通りならば、ヒトの視線は“鮨”の字を捉えて離さないはず!
鮨! 鮨! 鮨! 鮨! 鮨!!(あぁ、鮨食べたい。)

さて、気になる分析結果はいかに?!

まずは、ヒトがどの部分に、どのくらい注目するかが一目瞭然となる
ヒートマップ。

赤色がもっとも注目される部分。
反対にブルーはあまり注目されない部分。
そして暗色は視線が止まらないであろう部分です。




















とりわけ注目して見られている部分がなく、ボヤっと中心部に集まる結果に。

イラストである鮨ネタに視線が集まることを予想していましたが、
数少ない注目されるであろう部分は、「鮨」と「鯏」。

これはレイアウトの場所故か、はたまた左隣の烏賊イラストのおかげか。

そして興味深いのは、「鱶」への注目の高さと、
左下でポツンとマークされている玉子。
画数が多いことによるゴチャっと感や、黄色い色味が影響しているのでしょうか。

ともあれ「鮨」に注目が集まるとは、くりえ鮨としては幸先の良いスタート。


つづいて、ファーストビューで見られる場所とその割合が
数値でわかるリージョンマップ。




















枠で囲われた明るい色の部分が、
ファーストビューで見られる確率59%という結果に。

どうやら、今回の画像では白黒で構成されたこの部分を、
一番最初に見るヒトが多い傾向にあるようです。


そして最後はいよいよ本題、
視線がどこでどのような順番で止まり、どのように動くのかがわかる、
トラッキングチャート。




















まずはじめに中央部分に視線が行くのは、
ここまでのヒートマップ、リージョンマップでもわかる通りですが、
少し右に視線を移したあと、左へ水平に動き、右斜め下へ。

注目すべきは、②から③の動き。
ヒトの目線の動きは「左から右へ」というのが良く言われる定説。

何気ない生活の中でも、例えば電卓や電話も、数字の並びは左から右。
陸上の短距離走でも、テレビ映像では左から右に走っていきますよね。
横スクロール型のゲームでキャラクターが右から左に進んだら、
ものすごい違和感を感じることでしょう。
















にもかかわらず、右から左へと水平移動する②から③の視線!
・・・謎です。謎すぎます。


今回の調査では、「Zの法則」通りの結果にならないばかりか、
「ヒトの視線は左から右へ」という定説も崩れる結果となってしまいました。

どこを、どの順に、どのくらい集中して見せたいか。
制作者の意志なきところに結果はついてこないものですね。

さて、今回の実験で使った魚へんの漢字だらけの画像。
漢字の読める・読めないで結果が違うんじゃ・・・なんて思った方もいるのでは?

この視線予測システムでは、ヒト特有の特徴を捉え分析しているため、
国籍・言語はもちろん、性別や年齢などにも左右されない、
高精度の予測が可能なんだとか。


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※本記事は最先端の視線予測システムを用いた分析結果に基づき、くりえ鮨が独自に検証したお遊び企画です。
 決して「Zの法則は効かない」と断定するものではございません。

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